ハンドメイド主婦・ときどき講師の日々の事

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何気ない会話の中でガンになってわかったこと

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先日のお食事会

お食事会は本当にとっても楽しかったのです。

そのことと、この話は別物と思って読んでください。

 

生徒さんに乳がんを患っている方がみえます。

今は多分、抗がん剤の治療(一年半)は終わられてると思いますが、まだ続けていると言ってたので、きっとホルモン治療を続けているのかな?と。

ガンの経験者はその方と私の二人だけです。

  

何気ない会話

乳がんの抗がん剤治療を続けているときに、本当に記憶力が悪くなって、「昨日何してた?」と聞かれても、「え~~っと?何してたっけ?」と中々思い出せない感じだったと。

その時は、本当に記憶力が無くなったと感じていて、治療が終わった今、すこしづつ良くなってきていると言われました。

 

そのことを聞いていた皆さんが、「私なんて何も無くても記憶力が悪い」とか「そうそう思い出せないよね~」とか口々におっしゃいました。

それを聞いていた当事者の方が「う~~ん・・・そ~ゆうのとはちょっと違うのよね・・・」と。

 

私はとてもわかる気がした

自宅で教室をするということなので、以前講師をしていた教室で声をかけさせて頂いた方は、はっきり言って選んで声をかけさせて頂きました。

なので、うちに来てくださっている方々は、皆さんとても良い方ばかりなんです。

 

だから、皆さん普通の会話でおっしゃっただけなんです。

いつもの友達との会話ですよね。

すごくよくわかります。

でも自分が病気になった今は、感じることは違ってしまう。

 

私も手足の痛み、しびれがまだ2回しか終わっていないのに、既に症状が長引いて来ています。

先生からも、ボールペンとかを、しっかりつかめなくて落とすようになると言われました。

現に最近、食事の度に何度も箸を落とします。

手から自然に離れて行く感じで、意識をして持っていないと、ぽろっと落ちてしまうのです。

 

そのことを話した時もやはり「そうそう、私もよく物を落とすわ~」「落とす落とす~」みたいな会話になりました。

誰も何も悪ぎもなく、ごくごく普通の会話なんですが、「それとは違うんだけどなぁ・・・」と思ってしまう自分がいました。

 

今までの私

私もきっと今まで、そんな会話をしていたんでしょうね。

こればかりは、病気になった人しか解らないことだと思いました。

 

夫が白血病になった時も、「俺になってみないとわからん!!」とよく言っていました。

本当にそうだなぁ~と今頃わかりました。

何度となく繰り返す抗がん剤治療で、脳の細胞も死んでいるとも言ってました。

確かに記憶力も悪いし、まったく抜け落ちたように忘れていることもあります。

 

夫は寛解してからもう10年以上になり、私を含め他人からみたら、再発とか心配ないと思われていますが、本人はいつまで経っても、すこし調子が悪くなると色々考えてしまうようです。

 

夫の不安や悩みも本当のところは私には解らない。

私の不安や悩みも、夫には解らないということですね。

 

まとめ

今まで、何気なくお喋りしていたことが、人を傷つけるまでとまではいかなくても、なんとなくもやもやとする気持ちにさせていたことが沢山あったんじゃないかと、自分自身すごく思いました。

 

でもやっぱり、私自身がそうだったように、こればかりは自分が病気にならないとわからないかも知れません。

もう、立派な大人なんだから、もう少し考えて話をしなければと痛切に思いました。